49歩目:【ふるさと納税ー亀岡の乱】〇〇部長、ライバルたちと火花を散らす(〇〇に入るものは?)
トップに立つと、各種のお問い合せが増えるらしい
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。
前回から「ふるさと納税」の分析と返礼品のご紹介シリーズを始めています。
過去数年来、寄付金額がどんどん伸びてきていますが、それにあわせて、他の自治体からも問い合わせが増えます。
ライバルという見方もできますが、同じ公務員ですので、このブログの情報が少しでも役に立てば幸いです。
また、「ふるさと納税」をまだやったことがない方も、制度を知り、亀岡市を応援していただけるきっかけになれば幸いです。
返礼品申し込みは、ネットショッピングとほぼ同じ要領で、オンラインで完結します。
それでは、前回に続いて、分析を進めていきましょう。本記事の目次として、
(1)前回のまとめ
(2)純粋ふるさと納税批判とききかじり哲学
(3)朝霧のしずくが、旨味にかわる京野菜
(1)年末になると物忘れが激しくなるアナタに
前回は、まず大局観をつかむために、ふるさと納税がどのように利用されているか、平成28年分のデータで分析しました。
まとめとしては、
Q1.ふるさと納税を行うことができる人とは
A1.5,760万人。つまり日本人の2人に1人が、ふるさと納税を行うことが可能
Q2.では、実際にふるさと納税した者は何人くらいか
A2.たったの220万人。まだまだ5%未満の利用率にすぎない。
Q3.ふるさと納税を行っている者のうち、お金持ちの割合はどのくらいか
A3.金額ベースで割合をみると、 所得1,000万円超の高所得層が、「ふるさと納税」利用額の4割を占めている。
A4.東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県在住者が4割超。
となります(参考:前回の記事)
(2)純粋ふるさと納税批判とききかじり哲学
「ふるさと納税」への批判は、
・金持ち優遇:「ふるさと納税」できる上限額は、高所得者ほど大きくなる。つまり、金持ちほど優遇される
・税金の分捕り合戦:「ふるさと納税」により収入を伸ばしている自治体がある一方、東京都特別区などは税金が吸いとられ、巨額の減収となっている
という論調が多く見られます。
Q3やQ4の回答は、この点をデータで裏付けるものです。
一方で、東京都特別区でなくても、人口8万9千人の亀岡市レベルでも、「ふるさと納税」で他市に流出している税収もあります。
「一自治体の目線」から言えば、他市との競争に負けることは歳入減となるため、必死で取り組まねばなりません。そのため、
・返礼品の構成として、
①「高所得層が利用したいと思う」ブランド力のあるラインナップに練り上げていく
②新規ユーザーを増やす「はじめの一歩」となる「1万円〜3万円」の返礼品を充実
・PRの工夫として、
距離の離れた地方から、いかに「関東のユーザー」にアプローチし、刺さる広告とするか、返礼品のストーリー性など発信の仕方を工夫する
こうした取り組みを通じ、地域のファンを育てていくことが目標となります。
あえてビジネスライクにまとめますと、
①リピーターの確保
②新しいユーザー層の拡大
③返礼品のラインナップの充実
④PRの工夫
①〜④が、「自治体や地域事業者の努力」として求められるのが現状です。
民間企業の方からすると、「自社商品の売り上げを伸ばす」ことと同じ発想に映るかと思います。
そうしたことから、「広告作り」やネット上の「売場作り」を受託しようと、専門事業者からの問い合せも度々あります。
官製のネットショッピング市場、と揶揄される所以でもあります。
ただし、故郷や「被災地域」などを応援したい、という趣旨で行われる「ふるさと納税」も行われ始めています。
クラウドファンディングといった手法で、特定の事業目的のために寄付を募るもの。
返礼品の有無は、募集をかける自治体が、各自の判断で設定しています。
亀岡市も参加を始めましたが、情報発信やPRはまだまだ試行錯誤中。
たとえ京都府トップであっても、「ふるさと納税」を通じた寄付を集めるのは、簡単ではありません。
下記サイトでの寄付金額を見ていただければ、理想と現実のギャップがわかります。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/413
さて。では、寄付金額を伸ばし、返礼品の魅力を伝えるために、普段どのようなことをしているのでしょうか。
次回、ご紹介できればと思います。
(3)返礼品紹介〜朝霧のしずくが、旨味にかわる京野菜
こうした京都府下でつくられている「京野菜」全体の7割が、亀岡産。
亀岡駅前のうどん屋さんで、おかみさんが出してくれた「万願寺とうがらし」のおひたし。何気ないサービス品ですが、それが格別に美味しかったりします。
野菜の美味しさを支えているのが、日本有数のおいしい水。
また、昼夜の寒暖差と朝のまちを包む丹波霧が、野菜の旨味を凝縮させるとも言われています。
減農薬やオーガニック栽培などにも取り組む方が増えており、市としても応援していこうと考えています。
種類も豊富で、旬の野菜を毎月お届けする「定期便」もあります。ぜひご賞味ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。49歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006
★子供たちの未来への投資へ・ふるさと納税 をぜひ試してみてください(のこり20日!)★https://www.furusato-tax.jp/gcf/413