1歩目:〇〇部長、街で唯一の銭湯に行く(〇〇に入るものは?)
ツカミが一番大事であるらしい
はじめの挨拶が一番肝心だよ。きちんとする人間にだけ人はついてきてくれる、とは見送ってくれた友の教えです。
登庁初日を迎えた7月17日、この言葉を思い出しました。
はじめまして、亀岡市役所の仲山徳音(なかやま なるね)です。
1児の父で30才。期待と緊張感をもって、亀岡に来ました。
家の向かいには創業110年、風情ある銭湯「竹乃湯」さんがあります。
引越し当日、市役所の部長です!と挨拶にいくと、番台さんに「若いなぁ!何をする部長なん?」と驚かれました。
亀岡で解決したい日本の課題
さて、正解は・・・。私は、亀岡の「地方創生」担当部長です。
はて「地方創生」とはなんでしたっけ?
うちわで火照りを冷ますお爺ちゃんから質問がきます。
日焼けした肌に金色のネックレスが夏を感じさせます。
と思いつつ、政府の定義をざっくり説明しますと、
①人口が減るのをなんとかするぞ、
②地方を元気にしよう、という二つです。
ほんで、なぜ亀岡に来はったか?これはやや長い話ですが、大切な部分です。
人が減ることで稼ぎが減る。稼ぎを増やそうにも働いてくれる兄さん・姉さんや買物世代の母さん・父さんが見つからない。
そのような状況が、ここ亀岡では平成13年度から生じつつあります。
さらに言えば、日本の1400以上の自治体が同じ問題に苦しんでいます。
やる気のある皆さんと協力し、日本のために解決策を考え抜きたい。恵まれた土地、亀岡を起点として、自分にも何かできるのではないかと思いました。
裸の自己紹介
ここから先の自己紹介は、湯船に浸かりながら考えます。親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている・・・いや、これはまた別の人物。
高校・大学を経て働き始めた7年間から亀岡に至るまでの道のり。
がむしゃらに打ち込む無鉄砲さはあれど、気が付くと仲間ができ、色々な経験に恵まれました。
東大法学部では、ゼミの指導教官であった樋口亮介先生より、「単に知るだけでなく、学んだことを社会のために活かすことが重要」と教わりました。
それができる職場として、財務省を選びました。
人が減り、収入も増えない社会がどうなるか。みんなの生活を守るため、政府が借金をします。財務官僚として、その深刻さを目の当たりにしました。
解決に向け、5年間過ごした財務省では、圧倒的な仕事をする先輩や上司から教わり、
①より良い租税制度を模索し、フランスを始めとするヨーロッパの税制を調査
②計画性のない借金を防ぐため、国債発行に関する計画の立案・管理
③社会にとって有益なプロジェクトを支えるため、投資や融資を行う計画の策定
といった仕事を担当しました。
さらに直近では、中国の大学院で1年間経済と金融を学び、その後1年間かけてフランスの大学院でMBA(経営学修士)を取得しました。
フランス語は読み書き専門ですが、英語と中国語を話せるように勉強し、アジアとヨーロッパの両国で学び、ネットワークを作ってきました。
官僚だからこそ得られた経験や知識・人脈を、日本の地域に持ち込み、社会のために活かしたい。
そうすることで、人口減少から生じる課題に対し、より多くの人とチャレンジできるように思いました。
がんばる地域を応援するために作られた「地方創生人材支援制度」というものがあります。これを通じ、財務省からも毎年数名を派遣しています。
ぜひやりたいと留学中に手を挙げ、人事部局からも後押ししてもらい、2年間亀岡市役所で働けるチャンスを得ました。
そのため、今ここにいます。
これからやること、お願いと次回予告
長風呂か、とつっこまれるくらいの長文になってしまいました。多少のぼせた部分もあるかもしれません。
それだけ思いは募りますが、地方創生は一筋縄ではいかないと気を引き締めています。
役所全体・まちを挙げての取り組みだと思っています。
豪雨による痛ましい災害への初期対応が収束を見せた後すぐに、亀岡を訪問しました。
桂川市長を始め、副市長、企画管理部長・企画調整課長、また市長公室長・秘書広報課長が、ミーティングする機会を作ってくださいました。
その中で、最もホットな課題について最新状況を教えて頂きました。
これから私がやることは大きく2点だと思います。
①着任から本格始動し、まず8月末までに主要な行政課題を一通り勉強し、分析すること。それが戦略的な取り組みの基礎となります。
分析のポイントをできるかぎり共有し、一緒に考えていけるようにしたいと思います。
②ネットワークをできる限り広げること。強い仲間が集まればこそ、大きな仕事ができると思っています。
当ブログを見た方で、ネットワークづくりに賛同頂ける方はぜひご連絡ください!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。まず、第1歩。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006