46歩目:【紅葉と光と祭と】〇〇部長、感性をみがく亀岡ツアーズ①(〇〇に入るものは?)
秋の亀岡は、感性をみがくツアーを好きに組めるらしい
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。
市役所のみなさんから、10月から11月にかけて、イベントが盛りだくさんだよ
と教えられていました。
たとえば、これは11月11日に招待していただいた千歳町の「丹波七福神宝船まつり」の一幕。(東京からきた友人たちと参加)
日本一早く回れる七福神ウォーキングコース(所要2時間)が、地道な人気を誇っています。
(そして祭りにおいては、自治会の方々による手作り感が、じわじわ効いてきます。開会式での笑顔が絶えないイベントでした)
リアルなところ、相当にたくさんのイベントあります。この市役所カレンダー、日々確認しています。
掲載されてないまちのイベントや、企業やNPO、寺社からご案内いただくものもあり、全部に参加することはできませんでした。
参加できた行事のうち、とくに「季節」を感じるものを、書き留めておきたいと思います。
というのも、中国に留学していたとき、日本は四季が豊かだなぁと強く感じたため。
例えば、中国の北京では「春・秋が圧倒的に短い」です。
また、香港・台湾や中国南部は亜熱帯気候で、「季節の変化がかなり緩やか」です。
そのため、「日本の四季を知りたい・味わってみたい気持ちが強い」という旅行者心理をアジアの友人たちから聞きました。
(1)古寺に灯のともりたる紅葉かな
紅葉の名所は、京都にたくさんあります。
永観堂や南禅寺は、聞いたことがある・観に行ったことがある、という方も多いのではないでしょうか。
(参考:忙しくて京都に来れない方・海外在住の方は、このサイトを見るだけでも癒されるはず https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1396/)
これほど有名でないにしても、亀岡にも良い場所がたくさんあります。
・鍬山神社:亀岡名物の「丹波霧」に紅葉が包まれる姿は神秘的です
また穴太寺(あなおじ)や龍潭寺(りょうたんじ)は、すばらしい庭園をお持ちです(京都府の指定名勝庭園)。
JR亀岡駅から歩いていける距離にある亀山城址も、大本教の方々により隅々まで手入れがなされ、しっとりとした美しさを感じることができます。
特に住んでいてよいのは、期間限定のライトアップなどをじっくりと観れること。
神蔵寺(じんぞうじ)では、8日〜15日に紅葉を照らしていました。
紅葉の絨毯を、踏みしめながら境内に上がっていきます。立体的な造りに、他の寺社とはまた異なる趣を感じます。
樹齢400年のいろはもみじは、ずっと観ていて飽きません。
なお、この方のブログではかなり詳細に記録されており、当日の感動がよく伝わります。
(2)一日の秋にぎやかに祭りかな
これまでもチラチラっと書いた「亀岡祭」ですが、秋の風物詩として、あらためてご紹介したいと思います。
「丹波の祇園祭」とも称され、鍬山神社の秋季大祭に伴い、亀山城下町一帯で開催されます。
日程が決まっており、10月23日宵々山、24日宵宮では、あんどんが街路を飾ります。
この2日間に向けて、徐々に軒下に祭提灯が吊るされ、夕闇に浮かぶ様子に、日本の美を感じます。
また、古くから勢いのあった旧家・老舗商店では、継承してきた家宝を一般公開してくれています(屏風祭)。
美術品を街角で拝見できるところに、地域の豊かさ・歴史を感じとることができます。
(城下町で不動産 兼 酒造りをされている関酒造さんの武具一式)
(散策ルートの入口にある内藤印刷さんの屏風。このほかギャラリー風の展示です)
さらに、11基のきらめく山鉾(やまぼこ)が各所に建てられていきます。その歴史は古く、250年以上前に造られたもの。
城下町は、敵が攻めにくいようクネクネとした堅牢な造り。
夕闇を抜け、きらめく山鉾が立ち上ってくるように見える様子は、しっとりとした秋の美しさを感じます。
鉾には、それぞれ特色があります。
①舁山(かきやま)と曳山(ひきやま):前者は、かついで運ぶタイプ。後者は、引いて動かすタイプです。
②懸想品(けそうひん):山鉾は「うごく美術館」とも称されます。それは、見送幕や胴幕、水引幕などの懸想品に飾られているため。
神を祀り、謡曲や故事をモチーフにした艶やかなものばかりで、大陸・南蛮交易により渡来した織物、京都西陣の錦などが用いられています。
そのため、①形だけでなく、②どのように飾られているか、も見どころです。
ちょっと観ていきましょう。ルートマップは、ここにあります。
http://www.k-yamahoko.com/pdf/jyokamachi2018.pdf
☆鍬山(曳山)
☆八幡山(曳山)
☆武内山(曳山)
☆三輪山(曳山)
☆高砂山 (曳山)
☆浦島山
☆蛭子山
☆難波山 (曳山)
☆羽衣山(曳山)
このほか、
・稲荷山 http://www.k-yamahoko.com/yamahoko/inari.html
・翁山 (曳山)http://www.k-yamahoko.com/yamahoko/okina.html
写真を観ていて気づかれたかもしれませんが、曳山である8基の山鉾には、
地域の子供たちが乗っており、お囃子(おはやし)を務めます。この日のために練習をしてきたもの。
大人たちがそれをサポートしています。
山鉾をもつそれぞれの町は、鉾町(ほこちょう、ほこまち)と呼ばれます。
受け継いできた鉾を次代に継承し、お祭りを維持してきた矜持を感じさせます。
御神酒(おみき)を振舞ってくださり、目的地に行き着くまでに、美酒に酔えます。
また、地元の丹山酒造が、「難波山」を出していました。
日本酒が苦手という方もいると思いますが、これはオススメです。
日本酒に詳しくない素人ですが、「飲み口は芳醇にもかかわらず、後味がくどくなく、爽やか」という印象を受けました。
お土産に購入しつつ、さらに城下町にある酒蔵へ。
友人をもてなす時に備え、他のお酒も拝見させていただきました。
いずれも洗練されていて美味しいお酒でした。後日、TVなどでもよく取材される酒造だとお聞きしました。
(亀岡には、このほかにも美味しい酒造がありますので、いつかまとめて記事にしたいと思います)
この日は、長い歳月をかけて再生された古民家宿泊施設「離れ にのうみ」の内覧式でもありました。
(離れ にのうみについてはこちらで記事にしています)
アレックス・カー氏が選びしつらえた美術品が壊れないか、心配になるくらい多くの方が来訪し、終日賑わっていたそうです。
・・・
10月25日は本祭
この日昼前から、山鉾が城下町を巡行していきます。11基の鉾が呉服町に集結し、旅篭(はたご)町・柳町通りを通っていく様は圧巻。
旅篭町の本部席前がクライマックス。和装した市長が奉行役として登場し、“くじ改め”儀式が行われます。
山鉾巡行の先陣争いでもめないよう、クジによって順番を決めるようになった歴史があります。
くじ改めは、あらかじめ引いたクジの順番どおりであることを確認する儀式です。
このときに、各山鉾がそれぞれ特長ある所作も見せつけあうシャッターポイントとなっています。
さて。私はいうと、、、
「練り物行列」の方に参加させていただきました!
「バーテンダーやカメラマンとしての顔をもつ武士たち」を光秀役として率いていきます。
武士以外にも、宮女や藤娘など様々な装いで、賑わいをプラスしていきます。
イラスト画家の方は、参列者の似顔絵を即興で書き上げ、感激されていました(外国の方々も来られていました)。
これまで色々なプロジェクトでご一緒してきた方々とも出くわし、おぉここでも会いましたか、とお互いを発見。
街の人にとって意義のある祭りですが、外からきた人間には亀岡を知るシティプロモーションの機会になります。
2020大河ドラマ「麒麟がくる」放映を控えた「来年2019年の10月25日」はもっと盛大になるだろうと思います。
また、5月には光秀祭りもあります。
皆さんもぜひ体験しにいらしてください!
観光ビジネス目線では、たくさんのお客さんがきたとして、どのようなコンテンツで稼ぐのか、が重要です。
宿泊・飲食・物販・体験サービスなどで、どのような地方創生(地域にお金がおちる仕組み)を作るのか。
①外から人を呼ぶ話題性(オリジナリティ)
②来た人の“足を留める”こと(素通りされない仕掛け)
③そこから消費につなげること(商品としての価値)
をしっかり考えないといけません。官民が連携した大河ドラマ事業のなかで検討を進めていきます。
①を③を通じて、桜や紅葉など「季節の花や緑」や地域イベントを中心に、他所の人間も歓迎すること・プレミアム感・季節感の演出を極めていくことも重要だと思います。
(各自治体が努力されているので、なかなか難しく、中途半端になりやすい部分でもあります。)
2020年が一過性のお祭り騒ぎにならないように、考えていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。46歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006
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