28歩目:【インバウンド】〇〇部長、温故知新。中国の旅行スタイルを復習する(〇〇に入るものは?)
冒頭、台風被害の対応に尽力されている方々に
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。今週は月曜から仕事の日程が詰まっている一週間でした。また、台風21号による被害に対し、全庁をあげての対応となっております。連日、深夜・明け方まで勤務している市役所同僚がおります。
またフェイスブック上でも、自治会や市議会議員・民間の方々を始め、総出で対応に当たられている状況をリアルタイムで拝見しました。
海外の友人からも「日本の台風のニュースをずっと見ている。Stay safe everyone (みんな無事でいてくれ)」とメッセージがありました。
呑気にブログを更新し続けている場合ではないかもしれません。それでも、私は私で地方創生の歩みと情報発信を止めないことが職責と考えますので、今週も変わらずにお送りします。
中国留学時代の大恩人が亀岡に来たらしい
さて、台風が来る前日月曜の昼。2016年から17年まで清華大学金融学院に留学している間、中国語や人脈紹介面で面倒を見ていただいた上海市商務委員会の顧問と連絡を取り、亀岡まで足を運んでいただきました。
大阪で国際ビジネス会議があった翌日に京都までお越しいただいたので、何か京都らしいおもてなしが出来ると良いかなと、お昼を選定しました。
二人で向かった先は、京懐石料理「雅」
独立してから18年、お店をやってこられた料理人が構えたお店です。天井が古民家風に高い独特の作り。
亀岡駅から市役所の間には、お店の中で豪奢な庭園が楽しめる「がんこ楽々荘」がありますが、これとは異趣の味わいをもつお店。
4歩目で紹介した通り、すでに海外の友人を「がんこ楽々荘」に案内していたため、今回は「雅」を訪問いたしました。
お昼は1,000円台のランチのほか、京懐石コースが3,800円から、いくつかのグレードで用意されています。
昼懐石に舌鼓を打つ中、大恩人から一言。
「このお店のお料理は大変美味しい。そして料理の見た目がきれいですね」
中国今昔物語
大恩人が居宅を構える上海では、日本人が想像する以上に、いくつも日本料理屋が立ち並んでいます。
それでも、「やはりせっかく日本に来たのだから、本当に美味しいものを食べて、写真を撮る(でSNSでシェアする)。中国でも個人観光客が急増し、時代は変わりつつあります」とのこと。
店内にあった掛け軸の前で二人で写真を撮りましたが、即座に中国版ライン/フェイスブックであるWechat(微信)にアップされておりました。
・・・そういえば、公司金融学(コーポレートファイナンス)の教授が京都に出張し、
「旅館で浴衣を着ながら、懐石料理を堪能している満足気な」SNSの写真が、
授業中にクラス中に転送されて来たなぁという思い出が蘇りました。
一方で、留学中に友人から聞いた話では、
「今でも中国の50〜60代が初めて海外に行くケースでは、現地の中華料理屋に入る。とくに、欧米の味付けは合わないし値段が高い。テーブルやフォークを使い慣れていないこともある。さらにいえば、水ではなく、お茶やお湯が何も言わずとも出てくるのが中華料理屋。日本に行っても、料理が高いし、マナーも違うという印象だから、多少行きづらい傾向にあると思う」
所得の多寡や旅慣れの程度、年齢により、観光消費行動は変わるだろうなと。
つまり「誰を」ターゲットにするかで、観光政策は全く変わると改めて認識しております。
(言うのは容易いのですが、どう政策に反映するか、が腕の見せ所だと思います)
この点は、京都府が毎年実施している観光調査報告書が公開されていますので、機会を見つけて分析結果を共有したいと思います。
広報政策の転換が必要
6日に開かれた総合計画の進行管理部会にて、多くの委員から出された意見として、
・チラシを使った広報は、誰をターゲットにしているのか
・本当に広く市内外の方を対象にするなら、Web公開すべきでないのか
・HPにアップしていると言うが、それを見る人間は一体どれほどいるのか
など、ご指摘の通りだなと思うものばかりでした。
私自身の考えとしても、
①デジタル化した方が、紙の印刷に比べ、はるかにムダがなく、保存がきく
②また、デジタルコンテンツは、複製や流通にコストがかからず、拡散がカンタン
③アクセス解析や予約フォームと結びつけたHPの場合、効果について検証可能
④一方、「紙」は、いつかゴミ箱に捨てられてしまう消費財
(単なる消費財に行政予算をどれだけ投下するのか、という問題)
だと思っており、広報のデジタル化を進めたいと思っております。
一方で、今の情報化時代では、多量のデジタル化された情報の中から、いかにアクセスしてもらえるコンテンツにするか、が極めて重要です。
とくに、欧米やアジア向けのインバウンド広報をやっていく上では、どのようなメディア媒体・発信の仕方を行うべきか、ターゲットに合わせて実験しながら・先進事例も見ながらのチャレンジになると思い、今から動き始めております。
9月から10月にかけて、ご紹介できる取組みを増やしていけるよう頑張ります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。秋を待ちながら28歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006