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あなたと一緒に取り組むための、京都府亀岡市の地方創生ブログ

30歩目:【マンション or 戸建政策編①】〇〇部長、初の亀岡市議会でライブ中継に気づく(〇〇に入るものは?)

人口にも色々あるらしい

地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。本日より新連載を始めます。

 

それは、地方創生の本丸の一つとも言える「居住政策」。すなわち、

 

・地域のヒトの流れがどのように変わってきているのか(人口動態)

・それに合わせて、どのようなまちづくりが求められるのか(住宅政策、移住定住施策)

 

そもそも政策を論じるときに、「人口」は常に2つに分けられますが、ご存知でしょうか?

 

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・・・

はじめに概念的な紹介をすると、

 

①交流人口=観光などで亀岡市に来る人々

②定住人口=普段から亀岡市に住む人々

 

地方創生の文脈では、各政策が「どちらの人口をターゲットにしているか」

意識するといいと思います。

 

人の動きや、ドコでナニにお金を使うか、必要とする行政サービスが

全く異なるからです。

 

今日から始まる新連載は、「定住人口」に焦点を当てた分析です。本日はイントロです。

 

お前もか、RESAS(リーサス)

先週まで地域経済入門編で使っていたRESASですが、実はこうした「人口という観点で切り分けた分析」でも、抜群の動きをしてくれます。

 

というのも、

・人口マップ=定住人口に関するデータ

・観光マップ=交流人口に関するデータ

を一瞬で把握できるからです。

 

本連載では、紹介する表やグラフ数が多いため、一から操作の流れを説明できませんが、RESAS上の出典とリンクを明記するので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

「オレの経験からみて 今のおまえに足りないものがある」byとぐろ弟

 

誰でも一度は「人口減少・少子高齢社会」という言葉を耳にしたことがあると思います。

 

日本は世界でイチバンかつ急速に、この現象が進んでいると。

 

まずいなぁという感覚は、皆さんお持ちだと思います。

 

一方で、どこか他人ゴトになっていないでしょうか。自分が影響を受けるのは、まだ先だろうと。

 

あなたの生活の中で「危機感」を実感できるでしょうか?

 

・・・

 

実は、政府の出している資料が役立ちます。この資料から読み取れるメッセージを、アタマではなく、生活の中でイメージできるでしょうか?

 

(PC版は画像をクリックすると、拡大します)

 

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(出典:国土交通省国土のグランドデザイン2050 参考資料 [1]」p36(2014))

 

 

資料から言えることとして、例えば、

 

(1)2段目の宿泊・飲食サービス

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スターバックスコーヒーは、「27万5,000人の人口地域」の8割に存在。 

他方、「17万5,000人の人口地域」になると5割に減少。

 

(2)3段目の生活関連サービス

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映画館は、「17万5,000人の人口地域」の8割に存在。

他方、「8万7,500人の人口地域」になると5割に減少。

 

なお、どちらも定住人口が9万人をきった亀岡市には存在していません

 

つまり、この政府資料が語っているのは、

 

人口なくして商業の栄えなし

 

という事実です。逆に言えば、

 

商業の発展やみんなが願う施設の誘致・存続のためには、まず人口が必要

 

これがまちづくりの基本です。

 

人口を維持し増やせない地域は、自分たちの子供や孫の世代に生活インフラを何も残せない地域になります。

 

本当に悲しいことですが、消滅する可能性が非常に高い地域となります。

 

自分が影響を受けないからと放置していると、自分の息子や娘、それから先の世代を守れなくなる

 

だからこそ、「人口減少を食い止めること」が日本の最重要課題に位置づけられています。

 

私が亀岡市で担当している地方創生は、そのための手段だと思います。

  

人口「増加」にも色々あるらしい

 

人口がまちづくりの基本、という前提に立つと、じゃあどう増やすかと。

 

そもそも人口だけでなく、人口の増減にも、2種類あります。ご存知でしょうか?

 

・・・

ざっくり説明しますと、

 

①自然増減=子どもが生まれ(+)、また誰かが死亡する(ー)という「自然の営み」による増減

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②社会増減=よそから亀岡市へと移り住んできた(+)、また亀岡市から引っ越していった(ー)という「ヒトの移動」による増減
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の2種類です。どちらも生活を考える上で、とても重要な出来事です。

 

ただし、①「自然増減」を増やそうとする政策は、

 

出会い→結婚→出産→育児→教育→仕事・キャリア→退職後のセカンドライフ

 

と、局面が多岐にわたり、何が本当に有効なのか(キードライバーまたはサクセスレバー)を探すため、分析範囲が相当に広くなります。

 

そのため、この連載では、まず②「社会増減」に着目して分析を進めます

 

ネクスト コナン‘s ヒント! ---きょうとし

さて。亀岡市の社会増減を考える上で、「他市との間でのヒトの流入・流出」=人口移動を考える必要があります。

 

次回、RESASを用いると何が見えてくるのか、分析を紹介します。

 

もし、余力があれば、RESASー「人口マップ」ー「人口の社会増減」と進み、①市町村を適当に選んで、②「Fromーto(定住人口)」をクリックすると、予習できます。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。3の倍数で〇〇になる30歩目。

 

亀岡市役所 地方創生担当部長 

仲山徳音(なかやま なるね)

E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp

Phone: (0771) 25-5006