31歩目:【マンション or 戸建政策編②】〇〇部長、市議会の2日目にて民主主義を学ぶ(〇〇に入るものは?)
漢字の量は、文章の抽象度をあらわすバロメーターらしい。加減がだいじ
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。今週より「居住政策」について連載をスタートしました。
・地方創生は、人口の増加をめざした手段であること、
・自分の子供を守るくらいの危機感をもつ必要があること、
を説明しました。また、分析をはじめる前にコトバの整理として、
①交流人口と定住人口
②自然増減と社会増減
をカンタンに説明しました。それぞれが意味するところを覚えているでしょうか?
本連載では、
「定住人口」の増加をめざし、まず「社会増減」に着目して分析をすすめます。
なお、「交流人口」の増加を目指したものとして、インバウンド観光客(訪日観光客)を取りこむ観光政策があります。
これについては、観光編として、ざっくりと分析しています。
「他市との間でのヒトの流入・流出」=社会増減
さて。おなじみのRESASを使っていきます。RESASでは、第15歩〜27歩でみたように「おカネの流れ」をつかめるだけでなく、「ヒトの流れ」も把握できます。
それを今から見ていきます。
RESASー「人口マップ」ー「人口の社会増減」と進み、①京都府→亀岡市をえらんで、②「Fromーto(定住人口)」をクリックしてみましょう。
こんな画面が出ます。何を意味しているでしょうか?
・左側の円グラフは、亀岡市へと流入するヒトが多く、彼らがもともと住んでいた地域
・右側の円グラフは、亀岡市から流出するヒトが多い、引っ越し先(自治体)
それぞれの上位5市をえらんで、表にしたものがこちらです。何が言えるでしょうか?
(データは2017年でなく、2016年時点です。最新の状況はご自身で、確認できます。)
こちらをみると、
と言えます。
それでは、同様のデータを京都市でとると、どうなるでしょうか。
引越し先はどこが多いのか?流入と流出どちらが多いか?
・・・
上記から明らかですが、
・一方で、滋賀県大津市や草津市、大阪府茨木市に吸い寄せられている
つまり、「ヒトの流れ」として考えてみると、
②さらに多くのヒトが、京都市から(あるいは亀岡市から直接)他府県に流れていってしまっている
このような状況です。
川の流れのようにゆるやかに、は実はむずかしい
想像がつくと思いますが、ヒトが流出すると、まちの人口は減ります。
これも、RESASで一発でわかります。
RESASー「人口マップ」ー「人口増減」 と進み、①京都府→亀岡市をえらんで、②「グラフを表示」をクリックしてみましょう。
出てくる画面をスクロールすると、このような2つめの画面が。
・過去から2015年までの人口の推移
・2015年以降は、2040年までの人口推移の予測
この「人口増減」のデータにより、2040年までの人口動態がわかります。
亀岡市は、
・2015年時点では、総人口が89,479人ですが、
・2040年には、73,000人程度になると予測されています。
25年間で16,000人以上が減る=2015年に比べて2割近くの人口減少、となります。
亀岡市として「危機感」をもたないといけない数字だと思います。
何もしなければ、あと20年後に待ち構えている数字です。
ネクスト コナン‘s ヒント! ---ほてる
さて。では、京都市・亀岡市と人口移動が生じている他市と、人口の推移を比べて見るとどうなるでしょうか。
先ほど紹介した RESASー「人口マップ」ー「人口増減」をつかい、①各市町村を選んで、②地道にデータをとっていけば、判明します。
また、こうした「京都市からの人口移動」はなぜ生じているのでしょうか?
次回、RESAS以外のデータも利用しながら、分析を進めます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これで31歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
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