かめはうさぎより遠くにいける~もっと、やれるぞ亀岡~

あなたと一緒に取り組むための、京都府亀岡市の地方創生ブログ

59歩目:【観光編】〇〇部長、米国エリート大学院生が京都郊外の観光をテストする(〇〇に入るものは?)

5月21日(火)夕方6時台の『キャスト』(関西6チャン)に出てくるらしい

(前回からの続き)「ジャパントリップ」=海外の大学が行う日本ツアー で地域観光を体験してもらうプロジェクト。

 

亀岡市から誘致をしていた米国シカゴ大学院の学生たちが、3月29日に亀岡市にトリップ訪問してくれることになりました。

 

その亀岡での食体験(エアキッチン)の一部が、5月21日『キャスト』のニュース映像として出てくるらしいです。予告もかねて、本記事をお送りします。

 

亀岡市の地方創生の観点からは、京都府全体で増えてきている訪日観光客を取り込むために、「コンテンツの掘り起こし」と「受け入れ側の経験値アップ」が主目的です。

 

シカゴ大学院生に説明するため「亀岡市の問題意識」を一枚にまとめた資料↓

 

f:id:nakayamanarune:20190518092657p:plain

 

観光消費額をあげていくために、

地域の魅力を知ってもらうために、

亀岡市でご飯を食べてもらうような仕掛け」が必要!

 

ということで、外国の方が地域の方々と一緒にご飯を作り、一緒に食べる「エアキッチン」をプロジェクトの軸にしました。

 

すでに昨年10月に第一弾をスタート。

そのときの模様は、農水省の広報FBにもアップしてもらっています。


↓そのときに出された主な意見や、改善案をまとめると↓

 

f:id:nakayamanarune:20190518094255p:plain

 という現状にありました。

 

テレビに映らない裏側を知ると、番組がより楽しい説

とくに前回の参加者アンケートから、

・英語でのコミュニケーション

(もし英語で意思疎通がはかれるなら、プラスで2000円出すという意見が多数)

 

・昼食だけでなく、地元でできる「文化体験」と組み合わせること

(京都から電車で20分とはいえ、昼ごはんのためだけに来るのはちょっと…)

 

の重要性が浮かび上がったので、

 

無料の多言語翻訳アプリ「VoiceTra」を携帯にインストールしてもらい、使い心地を試すという実験も。

 

小さな努力に見えるかもしれませんが、余計なおカネや手間をかけずにできます。

実は、政府もこうした取組みを進めています。

観光庁はこのほど、多言語コミュニケーションの課題に対する全国規模の調査を初めて行った。総務省所管の情報通信研究機構NICT)が開発した多言語音声翻訳技術の効果を検証した。全国50地域の観光関連施設500軒と、外国人旅行者270人を対象とした。これによると、施設と旅行者の約9割が「満足度が高まる」と答えた。観光庁は同技術の周知に努めて、さらなる導入を促していく方向だ。(2019年5月3日旅行新聞)http://www.ryoko-net.co.jp/?p=54409

 

また、亀岡市役所では今年2月から、外国語のできる職員を募り、庁内全体でシェアする語学サポーター制度を試行しています。

 

このチームを活用し、若手職員O君に協力してもらい、市民の方から相談を受けながらメニューや自己紹介の英訳をお手伝いするなど、準備を前回よりも充実させました。

 

そして、こうしたエアキッチンと組み合わせた「文化体験」として、以下のコースを用意しました(Aコースは9千円、Bコースは5千円と設定)。

★----------------------★

①米からお酒ができるまで〜酒蔵見学の今昔と利き酒〜@大石酒造さん

②伝統文化や精神生活に触れてみる〜お寺体験〜@稱名寺(しょうみょうじ)さん
A班 手描き友禅

B班 写経と木魚念仏+お醤油醸造見学@難波醤油醸造さん

③地元の料理を作ってみる〜エアキッチン〜@各ご家庭
嵯峨野トロッコ春の嵐山へ

★----------------------★

 

甘いことを言う人はだいたい怪しい説

方向性はもっておくべきですが、最初から完成形を思い描くのは難しいです。

 

今回も、

まちづくり会社基地計画」の並河さん

シカゴ大学院生を引率するジャパントリップの運営者たち

・受け入れてくださる地元の方々

 

こうした関係者と2ヶ月の間、受け入れ人数・金額・ロジ面でのやりとりを重ねながらコースの形が出来上がっていきました。

 

地域観光を提供するには、地道なプロセスの繰り返しが必要になると改めて実感しました。

 

地域に魅力があると言うのはカンタンですが、商品化するには時間や労力のコストが大きい上に、儲けにくい点に課題があります。

 

地域のことを良く知る事業者観光協会、最近設立が相次ぐDMOや地域商社と連携しながら、粘り強く取り組みを進めていく必要があります。

 

次回は、このプロジェクトシリーズのラストとして、エアキッチン以外の部分も含めて、当日の模様や反省をビジュアルチックにお送りします!

 

まずはTV放映で、亀岡市がどんな風に出てくるかチェックですね。関西の皆様は、5月21日(火)夕方6時台の『キャスト』(6チャンネル)をお楽しみに!(全然出てこなかったら、どうしよう…)

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。汗をかきながら59歩目。



亀岡市役所 地方創生担当部長 

仲山徳音(なかやま なるね)

E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp

Phone: (0771) 25-5006

 

★昨年紙面を賑わせた「ふるさと納税」ですが、亀岡市では前年比150%増の6億円を達成しました。「何に使うのか」使途を指定できますので、本年もぜひご覧ください。ふるさと納税 ★