かめはうさぎより遠くにいける~もっと、やれるぞ亀岡~

あなたと一緒に取り組むための、京都府亀岡市の地方創生ブログ

40歩目:【進撃の亀岡市】〇〇部長、「もうひとつの京都」を世界のMBAと一緒にモニターテストする(〇〇に入るものは?)

プロジェクトが今まさに進行中らしい

地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。10日間ブログの更新がとまった背景として、いろいろな憶測を呼びましたが、実はあるプロジェクトの準備が必要に。

 

これまでにご紹介した「エアー・キッチン×亀岡市」の自治体初のコラボですが、実は10日に第1弾をおこないました。

 

「お試し体験」として、18日にも第2弾をおこなう予定です!

 

(エアー・キッチンなんぞや、という方はこちらから)

 

それとあわせ、本日17日・18日は、食文化だけでなく、「もうひとつの京都」の魅力をモニターテストし、できる限り発信していくプロジェクトをおこないます。

 

【予告編】として知っていただくと、後日の【結果報告】とあわせ楽しめるかなぁと思い、共有します!!

 

本記事の目次として、

 

(1)なぜ「もうひとつの京都」なのか

(2)プロジェクトのねらい

(3)10月10日の第1弾の手応えとMBA教授からのフィードバック

  

(1)なぜ「もうひとつの京都」なのか

 

私のブログ読者の居住エリアを分析すると、2割が東京、1割が大阪、4割が京都や亀岡に住まわれています。

 

私が7月から京都に赴任して感じたのは

 

・外国人観光客がめちゃくちゃ多い

 

ということです。京都の方からすると慣れているのかもしれませんが、感覚的には、東京より圧倒的に多い。

 

データでは、実は異なります。たとえば、これまで何度も使っているRESASで見てみると

 

・東京に2017年に訪れた外国人観光客は、3,377,085人

・京都は、1,839,219人

・大阪は、2,793,304人

という数字になっています。

(出典をクリック:RESASー観光マップー外国人ー外国人訪問分析

 

京都の方からすると、本当にそうなの?という感覚かもしれません。

 

そう感じる原因の1つとして、

・「京都観光」に訪れる外国の方は、「京都市」に集まっている

 

・「清水寺」や「伏見稲荷」、「二条城」や「嵯峨嵐山」など、京都市内の超有名観光地に集まっている

 

からではないでしょうか。

 

こうした観点から、「観光にきているヒトの数」および「一人あたり使うカネ」を見ると、

 

京都市」への一極集中

 

という現状が明らかです(とりわけ「宿泊滞在先」としてえらばれやすいため)。 

 

平成29年観光入込客数(ヒト)及び観光消費額(カネ)一覧(京都府統計より作成)

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こうした現状を変えていくため、京都府全体で、「もうひとつの京都」プロジェクトが行われてきました。

http://www.pref.kyoto.jp/anotherkyoto/

 

京都市以外にある「地域の魅力」を高め、発信していく取り組みです。

 

こうした流れをくみ、亀岡市の「観光における地方創生」として、京都市へのインバウンド一極集中挑戦する!

 

そうした思いで、今回の17日・18日のプロジェクトに至りました。

 

そのきっかけとして、世界有数のビジネススクールINSEAD(インシアード)の学生30名が、毎年恒例のジャパントリップの一環として、日本各地を旅する中で、亀岡市へはじめて訪問します。

 

こうした企画と亀岡市とコラボし、「遊び×ビジネス」の観点から、「もう一つの京都の魅力」をモニターテストしていきます!!

 

・「森の京都エリア」にある森の京都DMO亀岡市観光協会

・「海の京都エリア」にある宮津市海の京都DMO

 

に先週8日から9日にかけて飛び込みで連絡したところ、こころよく

「連携しましょう!今までの取り組みもあることですし!」

と返事をくださりました。

 

秀吉の一夜城のようなスピード感をもって、実現したプロジェクトです。

 

(2)亀岡市からみたプロジェクトのねらい

今回のプロジェクトは、観光面で2つの狙いがあります。
 
その1:「集客力」のあるルートの造成
 
嵯峨嵐山と結ぶ「トロッコ列車観光」や「保津川下り」は、年間数10万人以上が楽しむ確立した人気ルートです。
 
データによる分析は、過去に行いました。

 

それを補強するコンテンツの掘り起こしを図りたいと思っています。案としては3つ。
 
海の京都である「天橋立」や「伊根の舟屋」へ亀岡から向かう日帰りコース(17日)
 
こんなにも、「森の京都」と「海の京都」が近く、同日に楽しめてしまうのかということを実感するコースです。
 
亀岡市内にて「歴史や文化」を学ぶ甲冑サムライ体験と城下町散策コース(18日)
 
2020年には大河ドラマ麒麟がくる」が放映されます。
 
その主人公たる「明智光秀」の領地が亀岡です。彼が築いた亀山城址や城下町を舞台背景として、明智光秀という個性豊かな武将の「追体験」ができるような仕掛けを今後作りたいと思っています。
 
今回は、その第一歩として、「手作り甲冑」と城下町散策を外国の方に体験してもらう予定です。
 
③自然を楽しむアウトドアコース(18日)
 
最後の3つ目としては、京都から電車で20分の好アクセスにありながら、豊かな自然に恵まれたロケーションを生かしたアウトドアです。
 
候補となるコースは所要時間に応じていくつかあるため、どれがヒットするか、その実験をしていきます。
 
その2:エアーキッチン を通じた「日本の料理(家庭料理ないしプロの手作り)」体験
 
「宿泊」を除けば、「食」「おみやげ物販」「体験コンテンツ」が、観光消費をあげるためのキーワードです。
 
「歴史やアウトドア」を通じて、亀岡というまちを知ってもらった後に、まさに地域の魅力を「味わう」ものとして、「みんなで作る料理体験」を行います。
 
京都府有数の穀倉地帯として京の食文化をささえてきた亀岡市は、まさに最高の舞台だと思っています。
 
(ききょうの里からみえる風景)

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(保津橋から見下ろした田畑)

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馬堀駅前に広がる田んぼ)

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コラボする「エアーキッチン」という民間ベンチャーのプラットフォームを用い、外国人観光客とのマッチングを行いたいと構想しています。
 
今回は、普及に向けた「お試し体験」として、私自身が地域の方々とお話しし、多様な国籍からなる20人超の外国人学生を5グループに割り振りました。
 
みなさん思いはそれぞれです。期待と不安ある中で、準備をしていただいています。

 

(3)10日第1弾の手応えと、MBA教授からのフィードバック

こうした取り組みに先駆け、すでに10日にINSEADのJasjit教授が、お子さんを連れて亀岡に滞在に来ていただきました。

 

プロフィールを見ると世界的に活躍されていることがわかるかと思います

 

「手作り甲冑」や「アウトドアコース」「エアーキッチン」を試していただき、フィードバックをいただきました。

 

今回のプロジェクトの予告編イメージになるかと思います。

 

(手作り甲冑 Hand-Made Samurai Armour "Kacchu"体験のモニターテスト)

 

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(アウトドアコースその1:川東の黄金色の田園地帯”Golden Rice Field”)

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(アウトドアコースその2:雨がちでもOK!丹波霧が見える「霧のテラス」"Terrace of Fog ~Kiri no Terrace~") 

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(エアーキッチン:ママさんに習いながら作る!家庭料理 ”Kameoka Airkitchen”)

 

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などなど。

 

ここで得たフィードバックを踏まえて、さらに今日17日・明日18日のプロジェクトにのぞみます!!

 

MBA学徒として、「なるほどな」と思う提案もありましたので、 【結果報告編】で共有します。

 

今回の結果や今後の展望はいかに。課題もきっと沢山あるので、乗り越えていきましょう!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。待望の!40歩目。

 

亀岡市役所 地方創生担当部長 

仲山徳音(なかやま なるね)

E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp

Phone: (0771) 25-5006