23歩目:【インバウンド】〇〇部長、欧州の旅行スタイルを学ぶ(〇〇に入るものは?)
週イチで外国の方々と何かするペースになっているらしい
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。本日は、経済分析シリーズは小休止。
19歩目で「まず土曜日。〜」と始めつつ、辿りつけなかった日曜のできごとを報告したいと思います。
7月まで在学していたINSEAD(インシアード)で同級生だった友人Enriqueから、「友人の披露宴参加のため来日するので会えないか」との連絡がありました。スペインから奥さんのAnaも一緒に連れてくるよ、とのこと。
7月に部長として着任以降、機会があれば必ず、海外の友人を案内しています。
というのも、インバウンド観光の強化が亀岡の地方創生のキーワードであるからです。
そのために、どんどん人を呼んで亀岡を知ってもらい、いっしょに見て回ったり、ご飯を食べたりしながら、彼らは何を感じるのか、意見交換をしています。
(前回の模様)
一つの世界にずっといると、見方がどうしても内向きになります。
意見交換を通じて、インバウンド観光客の旅行事情を知るだけでなく、外から見た感性を鈍らせないようにしたいと思っています。
なお、亀岡にとって
・「インバウンド観光客の心をつかむ」ことが京都市と差別化をはかるカギ
・京都駅からアクセス20分のアドバンテージを活かして、観光はさらに伸ばせる分野
です。
関係する基本的なデータは、観光編で分析しました。
亀岡と嵯峨嵐山、遠いようで近いふたり
本ブログの読者5割が関東の人間であることを踏まえ、亀岡と嵯峨嵐山の地理関係を説明します。
・二つの観光エリアは、隣同士。通勤通学の場合、JR嵯峨野線で行き来可能(10分)
・嵯峨嵐山→亀岡の移動は、トロッコ観光列車が超人気(25分)
・亀岡→嵯峨嵐山の移動は、トロッコだけなく、保津川下りも人気(2時間)
・二つのエリアを遮るように嵐山がそびえ立ち、全く別のエリア感を生んでいる
・嵯峨嵐山は、インバウンド観光客にとっては超有名。日本人観光客よりも多いのではないかと思われる世界のSaga Arashiyamaとなっている。一方、そのとなりの亀岡は、まだ知られていない・・・
嵯峨野観光鉄道のHPトップにあるイラスト地図がわかりやすいので、リンクを掲載させていただきます。
回れまーわれメリぃーゴぉーランド♪
EnriqueやAnaはすでに日本を2回旅しており、大阪・京都や東京は既知。
そして会う当日は、そのまま和歌山に向かい、高野山の宿坊に泊まる、とのこと。
どうやって調べたの?ときくと、
①まず関西エリアをググるよね
②そのほか、Lonely Planetを見ることもあるな
③気になることがあれば追加でググって、個人のレビューやブログを読むこともあるよ
④スペイン語だと、スペイン語圏に偏った意見になるので、むしろ英語で検索するよ
(ただし奥さんのAnaは、「え、スペイン語検索で良くない?」という反応だったので、個人差があると思いました)
それはさておき。嵯峨嵐山は、Anaの行きたい場所リストに入っているらしい・・・!
そのため、嵯峨嵐山を観光して、トロッコに乗って亀岡までいき、そのままJRで折り返して京都駅に向かう鉄板ルートにしました。
トロッコから見る保津川は先週の台風のため、いつもの清流とは異なりましたが、それでも二人の笑顔がとても眩しいです。
また、トロッコ亀岡駅から最寄りのJR馬堀駅まで、徒歩10分のルート上では、太陽の光を反射してきらめく水田が広がっています。
EnrigueもAnaも写真を撮りまくっていました。二人ともこうした景色を予想していなかったようで、「初めて目にする水田の美しさ」に喜んでもらえたのが、非常に嬉しかったです。
Muchas Gracias, Enrique and Ana!!! from your friend, Narune
・・・
さて。ここから先は、地方創生部長として考えます。
エンリケ夫妻と楽しんだルートは、10:30に集合して、12:45に解散する(二人は高野山に向かう)ことができます。
限られた時間で、最大限楽しむことができる効率良いルートです。
かつ費用はトロッコの620円とその他JR交通費のみ、とお得です。
一方で、よく言われることなのですが、
・JR馬堀駅から京都駅までそのまま折り返してしまう方が多く、亀岡での観光消費につながらない
という課題があります。保津川下りで帰ってもらえばいいのでは、という意見もありますが、
②そのため、何にしろトロッコを降りたところから、電車やタクシーか、のりすてOKのレンタルサイクル、京馬車などで移動する必要
つまり、
観光コンテンツや飲食への導線をどう作るか、が課題と言えます。
また、京都駅までアクセス20分であるため、本当に魅力的なものやPRがなければ、「そうだ、京都駅に戻ろう」となり、導線があるだけでは不十分だと思います。
全てのコンテンツにつながる話でもあり、もう少し考えてみたいと思います。
月曜は中国での大恩人が訪日予定
来週月曜昼に中国で非常にお世話になった大恩人が亀岡にいらっしゃる予定です。
出張中のためにお昼の時間しか取れませんが、意見交換をつづけたいと思っています!
中国留学時代の友人にヒアリングした内容と合わせ、中国の旅行スタイル、としてまた共有します!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。9月に向けて23歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006