12歩目:【観光編⑥】〇〇部長、データにのって海のきょうとへ臨む(〇〇に入るものは?)
クワガタムシの御礼をしたかったらしい
地方創生担当部長の仲山徳音(なかやま なるね)です。政策分析を始める前に、以前チラッとお話ししたイベントの概要報告ができておりませんでした。
それは先々週水曜日の「ふるさと創生課長に誘われてクワガタムシを獲りに行く@朝4時半」というイベント。
8月6日月曜にミーティングでいらっしゃった課長から「行きませんか」と本件お誘いを受け、お隣の南丹市まで車に乗せてもらい、出陣しました。
財務省で勤務していた当時、同期たちと明け方5時すぎに築地に行って、スシを食べてから職場にいく、ということが何回かありました。
亀岡の童心をわすれない男たちは、そういうノリでクワガタムシを獲りに行くのだろうと感じたイベントです。
虫捕りのプロと見受けられた商工観光課の係長が、1時間ほど森の木を蹴ってまわり、落ちてきたクワガタやカブトをみんなで捕獲していきます。
参加者全員で30体ほどゲットでき、大漁でありました。
思えば、何年ぶりに森に入ってこういう経験をしただろうか考えました‥‥
その週末に、東京から妻に連れられ、1歳半の息子が遊びにきたところ。
虫箱に捕獲したミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ、つがいのカブトムシを見て、嬉しそうに笑っておりました。
ただし、触らせようとすると絶叫。これから一緒にいけるよう、都会っ子には慣れが必要だと痛感しております。
いずれにしても、素晴らしい夏の一日をありがとうございました。
さて。連載してきた「観光データを用いた政策分析」も本日と明日を残すのみです。
これまで「亀岡観光に関する課題」を京都府全体で俯瞰すると何が見えるか、
試してみたので、続いていきたいと思います。
京都市以外のインバウンド取りこみ状況
前回同様、「京都府観光入込客調査報告書」最新の平成29年版を見ていきます。
インバウンドをどう取りこむかが、亀岡の課題となっています(10歩目参照)。
ここでは、一つの指標として「外国人宿泊者数」を見てみたいと思います。
報告書の中に「表3府内・府外別、日帰・宿泊別(外国人内訳入り)、宿泊施設別」があります。
これを使って、2017年「外国人宿泊者数」ランキングで10傑を並べてみると↓
これを見ると、1位の京都市と2位の宮津市で100倍以上の開き…
すなわち、京都で爆発的に急増しているインバウンド観光客の多くは、
京都市内に宿泊し、周辺地域で宿泊しない(お金をおとさない)
という構図が明確になります。
なぜこれほど差がつくのか?
京都市は、
・飲食店や夜間営業の店が集まり、ナイトライフを楽しめる
・交通の便が良く旅の拠点となる
点では圧倒的なエリアです。
そのため、旅行を最大限楽しもうとするインバウンド観光客の気持ちからすれば、京都市内に宿泊するのは当然かもしれません。
みなさんが海外旅行するときも、
ホテルの集まる中心部・アクセスのよい結節地点に、自然と目が向く
と思うので、京都市以外の地域が苦戦するのは、必定とも言えます。
では、どうすればいいでしょうか?
ぜひ議論をつづけたいと思いますので、読者の皆さまも考えてみてください!
本編の最終回となる次回は、今まさに進行中の取組みを交えながら、解決の方向性についてご紹介します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。日陰のなかで、12歩目。
亀岡市役所 地方創生担当部長
仲山徳音(なかやま なるね)
E-mail: nakayama88@city.kameoka.lg.jp
Phone: (0771) 25-5006